kenoブログ

**イエスキリストを信じなさい**

今の仕事に就いたとき

2日の記事で、転職のことを書きました。
 工場の4tトラックドライバーの仕事に就いたのでした。


聴力の低下は止まらず、7年勤めたところで限界を感じました。あるとき、前を走るクルマが道路左によって停止しました。私は「何?このクルマ」でした。
 後方から救急車が接近中でした。4tトラックの私が気付くよりも、前を走る乗用車が先に左に寄ったのです。
「もうムリだ。トラックドライバーはやめよう」と決めた瞬間でした。


 失業。
職安に失業の届を出す前に障害者手帳をもらいました。
失業手当の給付期間は約1年でした。


その時点では妻も働いていたので失業給付金と妻の稼ぎで生活は安定していました。
 規定の職探し、面接をしながら半年ほどたちました。
障害者用求人は特別なスキルがない限りどこも「ほぼ最低賃金」でした。


 そのころ、当時礼拝を守っていた教会で「特別伝道集会」をやることになりました。
よその教会からメッセンジャーを招いて、伝道(宣教・布教)に特化した説教をしてもらうのです。教会員はできるだけ未信者を誘います。
 小さな教会でした。ミーティングで私は牧師に「付近にチラシ入れましょう。費用は私が特別献金ということで出します」と提案しました。
 牧師、そうしましょうと。でもそのとき、牧師の娘さんが「太郎さん、今失業中ですよね。(チラシのお金出すのは)だいじょうぶなんですか?」と言いました。
「だいじょうぶですよ。いざとなったらカラスが食料もってきます」と。※「カラスが~」というのはクリスチャンの間で意味の通じる、旧約聖書定番箇所からの引用です※


 特別伝道集会が無事終わり、家に帰った時でした。郵便受けに25年音信不通だった知人からの手紙がありました。
「太郎さんどうしてますか。私は今、補修屋をやってます。太郎さん、もしよかったらこの仕事しませんか」という内容でした。
 かつてのカルト教団でともに働いていた友人。彼もあとから団体を脱出し、仕事では株式会社を立ち上げていました。
「適性がある職人仕事ですが、太郎さんならできるのでやりませんか。覚えるまでがちょっとたいへんですが、覚えてしまえばカラダ動く限りの一生ものです」と。
一度は断りました。耳で迷惑かけるからと。しかし仕事そのものは聴力は関係なく、顧客とのやりとりも基本は会社がやるのでだいじょうぶと言ってくれました。
 私が失業中であることを知ると「ならばやりましょうよ」と重ねて誘ってくれました。
私は「これは神様の恵みだ。断ってはいけない」と悟り、この仕事をするようになったのです。
失業保険の給付金が切れる直前に彼の会社に就職しました。6年前のことでした。


 もうすぐ65歳で年金を受け取るようになります。働きながらの上限を気にしながらです。まったく神様の恵みです。
「与えなさい、そうすれば与えられます」という神様の約束は真実です。


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ちなみに、このときも妻はまったく動じることなく、不安な顔もせず「失業してどうなるの」とも、何も言わず神様に信頼し、黙々とTVゲームに没頭していました(おい!)。

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