異端教団脱出後の就職
何度かブログでUPしてる話ですが。
33歳でした。
キリスト教を名乗る異端カルト団体からの脱出。
経済的に共同生活を強要されてたので、脱出時のカネはない。
妻と子供ふたり。
求人雑誌で。
過去の経験から長距離トラックドライバー。
高校中退の中卒でも稼げるといったらこれでした。
高松から東京便を走っていた経験と、無事故無違反の免許証。
いくつか面接に行った大手運送会社はどこも
「来てくれ」でした。
私は条件などを検討して返答するつもりでした。回答日を決めていたので、それまで待ってくださいと。
西濃運輸にするつもりでした。社宅もあるし、無理のない運行スケジュールが魅力でした。運送会社によっては時間的に「それ、安全運転してたら絶対にその運行スケジュールは成り立ちませんよね」というところもありました。
「絶対に事故をおこしません」という看板つけてる業者もありました。これは却下。車両や交通事情にとぼしい会社と思えました(市バスは「安全運転に努めます」になってます。これはよい)。
それで、「明日返事」の晩、なにげなく求人誌を見ていたら、ひとつの求人広告に目がとまりました。清掃主体の建物管理会社でした。
業務内容が、私の得意とする分野でした。異端の団体にいたとき、内部のメンバーで会社設立してました。団体は生活のために、みんな掃除や現場作業などのアルバイトをしていました。そのうち「教祖様」がどうせなら自分らで会社にしようと言ったのです。
それで、営業から現場の施工までやってました。
「明日、アサイチでここを訪ねてみよう。運送屋への返事はそれからでいいや」と。
なんと、クリスチャン企業でした。社長は、ある(正統な)教団の理事でした。
私は「ちょうど欲しかった人材」だったのです。
ただ、一般的に清掃業というと賃金はそれなりなのが現実。妻と子供ふたりを養うのはムリと、敬遠していたのです。ところがそこは百貨店やオフィスビルをたくさん管理している立派な会社でした。「あなたなら最初から〇〇出します」と好条件を提示してくれました。
子供らがまだ小さい間、妻は専業主婦でもやっていける条件でした。
本社にて懇親会、専務と。
百貨店現場の詰め所にて。現場で作業の指導もしました。
当時、妻はというと。これがまたみごとに何も心配していませんでした。
第三者が見たら「幼い子供ふたりかかえて夫は失業。中卒。あなたは不安がないのですか?」と言われたでしょう。
「夫が神様に信頼している限りダイジョーブ」という信仰でした。
死なれて、思い返すとわかる妻の信仰、でした。
イエス様には感謝しかないです。