記憶の詰まった曲
若いころは耳が生きていました。
思い出の曲はたくさんありますが、
とくべつに思いの詰まった曲があります。
たまたま、あるひとのブログに貼ってありました。
耳はだめでも、そのYouTubeはたしかに聞こえました。
MV背景のNYにはツインタワービルが映っている。
自殺未遂で高校中退。
実家、新興宗教団体の束縛から脱出し、
彼女のいる地方に引っ越しました。
一生懸命働いて、結婚。
ハタチ。
仕事はつらかったけど、
帰れば妻がいました。
やがて最初の子を授かりました。
カルト団体に縛られていた暗い青春時代。
新天地であたらしい家族と共に生きました。
その時代の思い出が詰まった曲でした。
自分が過ごした人生が、記憶のスクリーンに映し出されます。


月日は流れ、
妻が先に天国に行ってから、7年がすぎました。

最近になって、ギターを買いました。
高校時代フォークソングクラブにいました。
少し弾けます。でも自分には聞こえません。

教会の合唱で、曲の進行を補助してもらいながら弾く機会がありました。

時間は、巻き戻せません。

まだ先は、少しばかりあります。
それがどれほどの時間なのかは神様しか知りません。
自分のための人生はもういらないです。
神様がこんな私をどう使ってくれるのでしょうか。
思い出の詰まった、とくべつな曲。
残念ながら、天国に行ってからそれを聞くことはありません。
その曲はロックバラードなんです。
讃美歌ではありません。
時間は巻き戻せません。

過ぎていきます。

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~さん、ありがとね。
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